ピットブル兄 vs. ウスマンヌルマゴメドフ(2022/11/19 Bellator 288)

パトリッキーピットブル(Patricky “Pitbull” Freire)
あのノゲイラ(たぶん)のチームに所属.
身長170cm, 体重70kg, 36歳.
ライト級王者.
ブラジル出身, ブラジリアン柔術黒帯.
vs.
ウスマンヌルマゴメドフ(Usman Nurmagomedov)
ハビブヌルマゴメドフのいとこでEaglesMMA所属.
身長180cm, 体重70kg, 24歳.
ライト級1位.
ロシア領タゲスタン出身, サンボとムエタイ.

 

 

こんばんは、山田です。

 

ピットブル弟(パトリシオ)より有名でない兄パトリッキーは、なぜかBellatorライト級チャンピオンです↓

 

参考:弟パトリシオじゃなくて兄パトリッキーがライト級王者に(Bellator 270)

 

それだけでBellatorの相対的な質の低さ(UFCだとライト級は一番人気ある)を想像させるのですが・・・

 

ようやく”らしい”選手が登場しました。ハビブヌルマゴメドフ(Khabib Nurmagomedov)のいとこのウスマンヌルマゴメドフ(Usman Nurmagomedov)です↓

 

参考:チマエフ, ヌルマゴメドフ, マカチェフって何人(なにじん)?

 

なんかこれはもうオッズからしてもみんなウスマンヌルマゴメドフが勝つ、とおもっていたようです。

 

ウスマンヌルマゴメドフはMMA16戦無敗(13戦、KOかSubmission)。・・・たぶん、このままだとプロモーションが坊主髭一色になってしまうのでUFCも”引いて”取らなかったんだとおもいます。

 

そのくらい強いウスマンヌルマゴメドフがBellator参戦5戦目にして王座戦に挑みました。

 

(画像出典はBellatorです。)

 

 

Oblique Kick

膝関節へのサイドキック
(Oblique=斜めの, 傾いた Kick)

 

 

 

ウスマンヌルマゴメドフ(Usman Nurmagomedov)を見て持ったのは、特に1Rですが、ムエタイの選手だなーという印象でした。あくまで1Rです。

 

かなり蹴りが上手いです。

 

膝関節へのサイドキック(Oblique Kickと呼ばれるみたいです)を多用していました↓

 

参考:Jon “Bones” Jones – Oblique Kicks & Elbows

参考:Side Kick to the Knee Technique | Using a Side Kick to the Knee for Self-Defense

 

ジョンジョーンズが流行らせたの?マクレガーも伝統空手スタイルでよくやってましたよね。

 

私がウスマンヌルマゴメドフのObliqueKickみておもったのは、やはり同じムエタイのシリルガンですね。

 

参考:フランシスガヌー vs. シリルガン(UFC 270)

 

ただ、勝敗が決まったのは2Rでした。

 

グラウンドでウスマンヌルマゴメドフが、パトリッキーピットブルを圧倒。えげつない打ち下ろしのヒジで、レフェリーストップギリギリまで追い込みました。

 

しかしながら、パトリッキー(ピットブル兄)も非常に高い技術で最後まであきらめませんでした。

 

総じてレベルは非常に高いのですが、たぶんBellatorは、ダナホワイト(UFC)がえげつなく求める”積極性”を選手に課さないんじゃないかな。

 

なので、コンタクト自体は少なく、睨み合いのシーンが多かったです。当然Bellatorの”質の悪い客層”はブーイング。

 

でも見ごたえある試合でした。

 

試合は2Rがすべて。ここでウスマンヌルマゴメドフが優位を確立し、最後までパトリッキーピットブルを完封しました。

 

パトリッキーピットブルはパンチを狙っていたみたいだけれども身長10cmでは”悪手”。完封負けでしたね。階級落とすべきでしょう。ボルカノフスキーじゃないんだから。

 

結果は5R終って大差の判定(50–45, 50–44, 50–44)でウスマンヌルマゴメドフの勝ち。

 

これでBallatorのライト級戦線も充実してゆくのではないでしょうか。

 

・・・・・

 

それでは、今回はここまでです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。m(_ _)m

タイトルとURLをコピーしました