ブランドンサーストン(Brandon Thurston)
出典:この記事
こんにちは、ヤマガタです。
やっぱり、つまらない記事です。スミマセン・・・でも、深い洞察得るために必要なんですよね・・・
この話↑のつづきです。
TV契約料の大切さ
知りたいのはAEWの懐事情です。
ほとんどのプロレス団体は、次の2台柱で生計を立てているはずです。
① 興行の現場でのチケット売り上げ
② TV契約料
マイナーな、つまりインディー団体では②TV契約料なんて夢のまた夢だから、現実問題として①のチケット売り上げがすべてになります。
さて、AEWの観客動員数はWrestleTixのおかげで具(つぶさ)に観察できるようになりました。
Twitterビジネスとしても↑成功しているみたいですね。
いずれにせよ、今回の話(AEWのTV契約料)を提供するWrestlenomicsもWrestleTixも、ブランドンサーストン(トップ画像)が仕切っています。
で、観客動員数に関していえば、AEWは3000人~5000人レベルで推移しています。これは芳(かんば)しくない、というのがメディア間での評価です。
WWEは、RAWが6000人~9000人、SmackDownが8000人~11000人で推移しています。
ほぼ所属タレントに変わりがない(もちろんAEWの方が若干安上がり)ことを考えると、AEWは相当苦しいんじゃないか・・・
というわけで、最後の砦TV契約料に話が及ぶわけです。
結論:WWEの場合
AEWはTV契約料で結構うまいことやっているのか・・・?
この痒(かゆ)いところに手が届く記事が最近でました。
参考:Wrestlenomics’ Brandon Thurston Breaks Down The Reported Value Of WWE NXT’s TV Rights
あくまで業界人の推測でしかないので、現実のデータではないですが、ブランドンサーストンはそれなりの権威になってきているので、ほぼ信頼できます。
結論は↓こんな感じでした。
NXT・・・USAネットワーク時:1500万ドル(15億円※)/年
→CW移籍:2500万ドル(25億円)/年(70%上昇)(※レート1ドル=150円ですが、面倒くさいので1ドル=100円で計算しています、以下同じ)
・
SmackDown・・・FOX時:20500万=2億500万ドル(205億円)/年←参考:CNBC
→USAネットワーク移籍:28700万ドル=2億8700万ドル(287億円)/年(5年間14億ドル=1400億円)・
RAW・・・現行USAネットワーク:26500万=2億6500万ドル(265億円)/年
→来年未定
びっくりしたんですけど、視聴率の低いRAWの方がTV契約料高かったんですね!
こりゃWWEの方もFOX去る理由があったのかな・・・?
結論:AEWの場合
いずれにせよ、業界トップのWWEの収入がベンチマーク(高すぎですが)として立てられました。
それに対してAEWのTNTやらTBS(WarnerBros)のTV契約収入は、というと・・・
全部(Dynamite, Rampage, Collision)合わせて、4400万ドル(44億円)/年
・
AEW is currently in the midst of a contract with Warner Bros-Discovery which nets them $44 million per year for “AEW Dynamite” and “AEW Rampage,” with an undetermined amount added to the deal with the addition of “AEW Collision” over the summer.
出典:Wrestlenomics’ Brandon Thurston Breaks Down The Reported Value Of WWE NXT’s TV Rights
・・・ひどいですね。ようするに、AEWは全番組足しても、WWEのRAWやSmackDownには遠く及ばず、NXTの3倍くらいの収入を得ているに過ぎない、ということになります。
ワーナーに足元をみられているのか?
私この記事まとめながら、妙にこれまで読んできた他メディアの描写に納得が行きました。
✔ AEWは低迷しているのにWarnerBrosのお偉いさんたちは嫌な顔一つしていない。
✔ WarnerBrosのお偉いさんたちが”もっとAEWのコンテンツよこせ”とトニーカーンに近づくと、トニーカーンは拒否する。
・・・ようするにですね、搾取の構図が浮かび上がってくるわけですよ。
WarnerBrosは、コキ使い勝手のある、よい搾取先としてAEWを重宝しているのではないか・・・そう思えるわけです。
いずれにせよ、興味深いです。
・・・・・
それでは、今回はここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。m(_ _)m