AEW儲かってない:つづき(TV契約の観点から)

ブランドンサーストン(Brandon Thurston)
出典:この記事

 

こんにちは、ヤマガタです。

 

やっぱり、つまらない記事です。スミマセン・・・でも、深い洞察得るために必要なんですよね・・・

 

参考:AEW儲かってない(2023/11/9) 

 

この話↑のつづきです。

 

 

TV契約料の大切さ

 

知りたいのはAEWの懐事情です。

 

ほとんどのプロレス団体は、次の2台柱で生計を立てているはずです。

 

① 興行の現場でのチケット売り上げ

② TV契約料

 

マイナーな、つまりインディー団体では②TV契約料なんて夢のまた夢だから、現実問題として①のチケット売り上げがすべてになります。

 

さて、AEWの観客動員数はWrestleTixのおかげで具(つぶさ)に観察できるようになりました。

 

参考:https://twitter.com/WrestleTix

 

Twitterビジネスとしても↑成功しているみたいですね。

 

いずれにせよ、今回の話(AEWのTV契約料)を提供するWrestlenomicsもWrestleTixも、ブランドンサーストン(トップ画像)が仕切っています。

 

で、観客動員数に関していえば、AEWは3000人~5000人レベルで推移しています。これは芳(かんば)しくない、というのがメディア間での評価です。

 

WWEは、RAWが6000人~9000人、SmackDownが8000人~11000人で推移しています。

 

ほぼ所属タレントに変わりがない(もちろんAEWの方が若干安上がり)ことを考えると、AEWは相当苦しいんじゃないか・・・

 

というわけで、最後の砦TV契約料に話が及ぶわけです。

 

結論:WWEの場合

 

AEWはTV契約料で結構うまいことやっているのか・・・?

 

この痒(かゆ)いところに手が届く記事が最近でました。

 

参考:Wrestlenomics’ Brandon Thurston Breaks Down The Reported Value Of WWE NXT’s TV Rights

 

あくまで業界人の推測でしかないので、現実のデータではないですが、ブランドンサーストンはそれなりの権威になってきているので、ほぼ信頼できます。

 

結論は↓こんな感じでした。

 

NXT・・・USAネットワーク時:1500万ドル(15億円※)/年
CW移籍:2500万ドル(25億円)/年(70%上昇)

(※レート1ドル=150円ですが、面倒くさいので1ドル=100円で計算しています、以下同じ)

SmackDown・・・FOX時:20500万=2億500万ドル(205億円)/年←参考:CNBC
USAネットワーク移籍:28700万ドル=2億8700万ドル(287億円)/年(5年間14億ドル=1400億円)

RAW・・・現行USAネットワーク:26500万=2億6500万ドル(265億円)/年
→来年未定

 

びっくりしたんですけど、視聴率の低いRAWの方がTV契約料高かったんですね!

 

こりゃWWEの方もFOX去る理由があったのかな・・・?

 

結論:AEWの場合

 

いずれにせよ、業界トップのWWEの収入がベンチマーク(高すぎですが)として立てられました。

 

それに対してAEWのTNTやらTBS(WarnerBros)のTV契約収入は、というと・・・

 

全部(Dynamite, Rampage, Collision)合わせて、4400万ドル(44億円)/年

AEW is currently in the midst of a contract with Warner Bros-Discovery which nets them $44 million per year for “AEW Dynamite” and “AEW Rampage,” with an undetermined amount added to the deal with the addition of “AEW Collision” over the summer.

出典:Wrestlenomics’ Brandon Thurston Breaks Down The Reported Value Of WWE NXT’s TV Rights

 

・・・ひどいですね。ようするに、AEWは全番組足しても、WWEのRAWやSmackDownには遠く及ばず、NXTの3倍くらいの収入を得ているに過ぎない、ということになります。

 

ワーナーに足元をみられているのか?

 

私この記事まとめながら、妙にこれまで読んできた他メディアの描写に納得が行きました。

 

✔ AEWは低迷しているのにWarnerBrosのお偉いさんたちは嫌な顔一つしていない。

✔ WarnerBrosのお偉いさんたちが”もっとAEWのコンテンツよこせ”とトニーカーンに近づくと、トニーカーンは拒否する。

 

・・・ようするにですね、搾取の構図が浮かび上がってくるわけですよ。

 

WarnerBrosは、コキ使い勝手のある、よい搾取先としてAEWを重宝しているのではないか・・・そう思えるわけです。

 

いずれにせよ、興味深いです。

 

・・・・・

 

それでは、今回はここまでです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。m(_ _)m

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