出典:大蔵(だいぞう)出版
こんにちは、伊田です。
西村 玲さんの事件に始まり、呉座 勇一氏の事件にまで発展して行った、私の、いわば日本文化研究者(?)業界探究ですが・・・
Twitterを漁れば漁るほど、裏側の世界は広がってゆきました。
・清水俊史氏『上座部仏教における聖典論の研究』
9,900円
(2021/2/10 刊)
次に私が遭遇したのは、平たくいえば、出版妨害でした。
上掲画像、清水俊史氏『上座部仏教における聖典論の研究』という書籍に対する出版妨害です。
トップ画像の大蔵出版による異例のコメントが業界(といっても仏教研究者のサークル限定)で注目を集めました。
いわく↓
このたび、清水俊史氏の『上座部仏教における聖典論の研究』(以下、『聖典論』)が弊社より刊行されることとなりました。本書『聖典論』をめぐってはかねてから、さる先生を中心に異様な盤外戦が繰り広げられ 、間違った情報が意図的に流布されており、出版元である弊社としましても大変困惑しております。正確な状況を説明する必要性を感じましたので、極めて異例のことではありますが、今回、弊社は公式な声明を発表することと致しました。
2016年に『聖典論』の刊行が社内で決定した後、2017年4月に清水俊史氏より「さる先生から自分に研究不正があるとの指摘を受けた」との報告が弊社にありました。それに前後して、弊社に対しても、そのさる先生から『聖典論』の出版を取り止めるようにとの連絡を数度にわたり受けました。
両者の申し立ての後、弊社は、第三者委員会を立ち上げ、複数の専門家に双方の資料を精査していただいたところ、全会一致で研究不正にはあたらないとの結論を得ました。なお、精査いただいたある専門家からは「(さる先生からの)批判は正当ではない」「(さる先生が)指摘するような不正行為はない」と断言され、また別の専門家からは「権威ある肩書を持つ研究者が、自分を批判した若くて立場の弱い研究者の研究不正を言い立て、学術振興会などに告げ口して葬り去ろうとする行為は、フェアでない」との発言もいただいており、弊社としても深く同意するところです。
また、本書をめぐっては、これを焚書にしようとする不正な接触がありました。2017年9月に花園大学で開かれた日本印度学仏教学会の場において、さる先生の消息筋より清水氏に対し「『聖典論』を出版するな。これ以上(さる先生を)批判すると、就職先がなくなるぞ」などと脅迫ともとれる接触のあったことが複数の関係者によって現認されており、弊社としてもこれが実際に起きた出来事であると認めざるを得ません。
さらに、さる先生から弊社に対して行われた出版差し止めの要請も「出版したら書評で清水を潰す。大蔵出版の姿勢も叩く」などと脅迫ともとれる言説や、「清水君が出版をあきらめれば、彼の就職を応援する」などと研究者倫理に反するともとれる内容が含まれていました。第三者委員会の結論に加え、このような諸事情からも、弊社は、さる先生の主張が「研究不正の正当な告発」ではなく、清水氏の名誉を毀損する極めて悪質なハラスメントであり、弊社に対する不当な出版妨害にあたると判断し、『聖典論』出版の決意を新たにしました。
・・・長い文章ですが、余分な所がなく、最後まで読み切らせる・・・
まるで裁判の冒頭陳述のようです。
・さる先生
馬場紀寿 氏。
花園大学から
東京大学の大学院に進学し、
教授になった。
(出典:東京大学)
さて、ここまで読んで、さる先生とはだれ?というのが、大方のひとの疑問だとおもいます。
ネット上を調べた限り、だれかはわかりません。
あるいは、大蔵出版の声明を読む限り、複数人からなるグループではないか、という意見もあります。
・・・まあ、案の定、ガセネタ系ですが↓
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参考:【ジャップ】仏教学者、若手研究者の学術書出版を妨害「出版するな。就職先がなくなるぞ」「出版したら書評で潰す」 [687522345]
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参考:【闇】仏教学術書の版元が異例の声明、「さる先生」側からの焚書、出版差し止めや脅迫と取れる接触を告発
共通して言及されているのは、上掲画像の馬場紀寿(ばば のりひさ)氏ですね。
ただ、馬場氏=さる先生かは、わかりません。
ただ、大蔵出版の声明で出てくる、2017年9月に花園大学で開かれた日本印度学仏教学会というくだりが、馬場紀寿氏の出身校(花園大学)と被るくらいです。
本当のところは、私にもわかりません。
・・・・・・・
それでは、今回はここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。m(_ _)m