呉座 勇一氏について③:民事訴訟に発展

出典:京都新聞

こんにちは、伊田です。

呉座勇一氏の事件で動きがあったみたいですね。

呉座 勇一氏について①:Twitter界隈

呉座 勇一氏について②:国際日本文化研究センター謝罪文

勤務先(?)の国際日本文化研究センターが、騒動を起こした呉座勇一氏に対し、厳重な注意を行い、傷つけられた方々に対し誠実に謝罪するよう厳しく指導した、という点について・・・

抽象的でわからない、と以前の記事(呉座勇一氏について②)で感想を述べさせていただきました。

どうやら、もっと話は進展していたみたいですね。


・肉を切らせて骨を断つ


鎌倉殿の13人
という大河ドラマの時代考証を辞任した。
(出典:日刊スポーツ)

呉座勇一氏の事件で、マスコミの注目が集まったのは、国際日本文化研究センターによる注意ではなく・・・

むしろ呉座勇一氏自身が、来年(2022年)の大河ドラマの時代考証役を自ら辞任した・・・

・・・というところにありました。

上掲画像の記事より↓

NHK大河の時代考証担当降板 女性文学者誹謗投稿
[2021年3月23日15時59分]

NHKは23日、来年度のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証を担当する中の1人、歴史学者の呉座(ござ)勇一氏が降板したことを公式サイトで発表した。

同サイトは「歴史学者の呉座勇一氏より、自身のツイッター投稿の一部内容が不適切であった責任を取り、降板したいとの申し出がありました。番組制作サイドもその事実を確認し、降板していただくことにしました」と説明した。

私、これ見た瞬間、第一感想は上手いな・・・というものでした。

呉座勇一氏に失礼を承知で言わせてもらえば、ヤラシイな・・・というものでした。

呉座勇一氏にとって、失いたくないのは、大河ドラマの時代考証役なんていう”副業”ではなく・・・

国際日本文化研究センター助教という”本業”のはずです。

”本業”である国際日本文化研究センターのポストを失いたくない呉座勇一氏は・・・

いわば、その隠れ蓑として、NHKの時代考証役降板を自らすることで、潔さを示すとともに、禊(みそぎ)も済ませた・・・

そういう論理を先手を打って、外部に示したわけです。

肉を切らせて骨を断つ、というのは不適格な形容でしょうが、ようするに、そういう身の守りかたをしたんですね。


・お見通しだった


(2021年)10月29日に呉座氏が提訴。
→第1回口頭弁論(2021年)11月25日京都地裁。

NHK時代考証役を自ら降板することで事態を収束させようとする呉座氏の魂胆は・・・

或る意味、上司にあたる国際日本文化研究センターには、お見通しだったのかもしれません。

上掲画像の記事より↓

呉座勇一氏の地位確認訴訟 日文研側は請求棄却求める、京都地裁で初弁論
11/25(木) 15:09

呉座氏は2016年、任期付きの教員として採用され、今年10月から任期のない定年制の資格を与えて助教から准教授に昇格する決定を1月12日付で受けた。

しかし、公開範囲を限定した個人のツイッターアカウントで、特定の女性研究者をおとしめるような投稿を長期にわたって続けていたことが3月に発覚。この問題などを理由に8月、再審査の結果として資格の付与を取り消す通知を受けた。  

呉座氏側は、資格の付与は正社員としての採用決定に相当し、取り消しは実質的な解雇に当たると主張。SNS上での不適切発言は懲戒解雇の理由としては程度が軽いなどとして、解雇権の乱用だと主張する。  

この問題を巡って呉座氏は9月に同機構から停職1カ月の懲戒処分を受けたが、懲戒処分の標準例に照らして著しく重いとして、同機構に処分の無効確認を求める訴えも京都地裁に起こしている。

すでに2021年9月に別の訴訟も起こしている(つまり今回の訴訟は2つめ)ようですね。

はじめからケンカ腰だったのか・・・

しかし「SNS上での不適切発言は懲戒解雇の理由としては程度が軽い」は、アンタが言うことじゃないだろう・・・という気がしないでもない。


・クビになったの?


有期雇用だか、助教だか、准教授だか、よくわかりませんが・・・

外部からみて、現在、呉座勇一氏は、国際日本文化研究センターをクビになったの?というのが知りたいところです。

答えは否、です。

トップ画像の記事が教えています。

ベストセラー「応仁の乱」著者が日文研を提訴 SNS不適切発言で「准教授取り消し」巡り 2021年10月29日 13:00

呉座氏は、ベストセラー「応仁の乱」などで知られる若手研究者。

公開範囲を限定した個人のツイッターアカウントで、特定の女性研究者をおとしめるような投稿を長期にわたって続けていたことが3月に発覚。

9月に同機構から停職1カ月の懲戒処分を受け、現在は非常勤の機関研究員となっている。

つまり、非常勤機関研究員として国際日本文化研究センターとはつながっているワケです。

じゃあ、いいじゃん、となるんですが・・・プライドが高いんですかね・・・


・西村玲さんみたいな境遇


国際日本文化研究センターの非常勤研究員という現在の呉座勇一氏の境遇ですが、これは西村玲さんのあった立場に近いとおもいます。

末木 文美士氏のブログから↓

2020年6月 8日 (月)
原点のフェイク記事問題に戻り、研究者のあり方を考える

[西村玲氏は]決して就職してなかったわけではありません。彼女は公益財団法人中村元東方研究所の専任研究員でした。同研究所については、ホームページがあります。

私自身、若いころ就職がなく、当時財団法人東方研究会と言っていた頃、専任研究員を5年間勤めました。一時期、同研究所の評議員をしていたこともあり、私が彼女を専任研究員として推薦しました。ただし、今は直接の関係から離れています。

もともと同研究所は、文化勲章受章者のインド哲学研究者中村元先生が、就職できない若い人たちに研究の場を与えるという目的で設立したものです。専任研究員と言っても、実質的にはほとんど無給で、研究所の事務的な仕事をすることで、時給的に多少出ます。そんなわけで、それだけでは生活できません。ただ、いわば就職浪人者の互助組織的なもので、辞典の項目執筆、非常勤講師職の紹介等の仕事を回してもらえます。

この中村元東方研究所の専任研究員の立場に、現在の呉座勇一氏の立場は近い・・・と私は理解しています。


・下手を打った


すでに2回、国際日本文化研究センターに訴訟を起こしている呉座勇一氏・・・。

私の目には、下手を打った、という風に映ります。

すべての懲戒を受け入れ、おとなしく反省していれば、数年経った後、だれかが救いの手をさしだしてくれる・・・ということは充分にあり得るでしょう。

しかし、それに目には目を!の論理で反抗したのでは、事態は悪化するばかりのようにおもえます。

今回の訴訟は、呉座勇一氏の将来にとって、長い目でみれば、なんの得にもならない、とおもうのは私だけでしょうか。

もう起こしちゃったから泥沼化しかないのですが・・・

・・・・・・

それでは、今回はここまでです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。m(_ _)m