BMFタイトルと荒稼ぎするUFC(2023/7/29 UFC 291)

唯一の保持者ジョージマスビダルを挟む
向かって左:ダスティンポリエ
向かって右:ジャスティンゲージ
出典:MMAJunkie

 

 

こんばんは、山田です。

 

現地時間2023/7/29(土)UFC291がユタ州ソルトレイクシティのデルタセンター(キャパ20,000人)で開催されます。

 

ペレイラのライトヘビー級デビュー、デリックルイス参戦、フォーガソンの試合・・・など見所満載ですが、ナンバリングPPVには稀なことにタイトルマッチがありません。

 

その代わりBMF(=BaddestMotherFucker)タイトル、というギミック的な王座戦が行われ、争うのは層のぶ厚いライト級で王座奪取できないが人気は充分の2人、ポリエとゲイジーです(トップ画像)。

 

今回BMF王座についてまとめておきたいとおもいます。

 

参考:The History and Future of the UFC’s BMF Title

参考:What is the BMF Title? History of special UFC belt ahead of UFC 291: Dustin Poirier vs. Justin Gaethje 2

 

マスビダルだけ

マスビダルは今年(2023年)4月に引退した。
参考:この記事

 

 

BMFタイトルは、一度だけジョージマスビダル vs. ネイトディアス(ツ)の間で争われました。

 

ディアス(ツ)は、この前お兄さんの方が酷い試合をしましたね↓

 

参考:ニックディアスの再起戦(2021/9/25 UFC 266)

 

確かUFCとの契約も切れているとおもいます。ネイトの方はわかりません。

 

その弟ネイトディアス(ツ)とのBMF王座戦一回きりで、これは2019年11月2日マジソンスクエアガーデンで開催されたUFC244のメインイベントでした。

 

参考:UFC 244(Wikipedia英語)

 

結果は3R終了後ネイトディアス(ツ)が目を切って出血多量でドクターストップ=マスビダルのTKO勝ち、となりました。

 

そのマスビダルがこのほど引退を表明しました(上掲画像)。

 

このためBMF王座が”空位になった”というギミックが生まれたわけです。そこに、不遇のライト級人気者の2人、ゲイジーとポリエの試合が組まれた、という流れになります。

 

ゲイジー vs. ポリエは2018/4/14にUFC on Fox(地上波放送だったのですかね?)で一度行われており、そのときはポリエが4RにパンチでTKO(レフェリーストップ)勝利しています。

 

参考:UFC on Fox: Poirier vs. Gaethje(Wikipedia英語)

 

いかにUFCがビッグビジネスか

 

以上の話はそれとして、私自身、今回の調査でやはり驚いたのはUFCの売り上げのがめつさですね。

 

ひとつは強力なPPV売り上げがUFCにはあります。

 

参考:UFCがPPV料金を5ドル値上げする

 

それに加え、私が気になっているのは客単価ですね。

 

たとえばAEWがウェンブリースタジアム興行で脅威の7万人観客動員数を記録しつつありますが・・・

 

参考:死にかけた AEW が復活する(2023/5/1 Dynamite)

 

あのGATEつまりチケット売り上げは、$8.6 million=860万ドル(=8億6千万円・・・古典的な1ドル=100円で計算してますので、実際はそれ以上)だといわれています。

 

参考:All In surpasses 75,000 tickets distributed

 

しかしUFCは、この前のボルカノフスキーのフェザー級タイトルマッチで、軽く$9.75 million =975万ドル(=9憶7500万円・・・古典的な1ドル=100円で計算してますので、実際はそれ以上)稼いでいます。

 

参考:UFC 290(Wikipedia英語)

 

しかも先にご紹介したBMF王座戦当時(2019年)はGATE(チケット売り上げ)は$6.57 million =657万ドル(=6憶5700万円・・・古典的な1ドル=100円で計算してますので、実際はそれ以上)だったのです。

 

キャパはボルカノフスキー興行でもBMF興行でも、せいぜい20,000人です。

 

つまりこの4年ほどでUFCは20,000人ほどの会場で・・・

 

① 高額なチケット料金(返金単価で約1.5倍!

② 値上げしたPPV売り上げ

 

・・・でプロレスを遥かにしのぐ荒稼ぎをしていることになります。

 

ただね・・・プロレスのほうは、その分、選手へのギャラが低いんだとおもう。そこでバランスシート取っているんでしょうね。

 

いかにMMAとプロレスでビジネスモデルが違うか、わかります。

 

・・・・・

 

それでは、今回はここまでです。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m

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