こんにちは、山田です。
MMA団体の財務状況をお伝えしました。
参考:各MMA団体の財務状況
今回は、各プロレス団体の財務状況について調べてみました。・・・といってもネット上の情報を取りまとめたものでしかなく、WWEを除き「※非上場企業のため、一部メディア報道や業界分析に基づく推定値を含みます。」という文言が付け加えられるのは承知して頂きたいと思います。
財務表(厳密な意味ではないが)
こうなります。
| 団体名 | 売上 (USD / JPY) | 収支状況 | 備考 |
|---|---|---|---|
| WWE | $1,709M | 巨額黒字 | Netflix移籍等で過去最高益 |
| AEW | $250M 前後 | 損益分岐点(後述) | 新放映権契約(後述)で収益増、投資継続 |
| 新日本 | $38M / 57億円 | 黒字基調 | 海外遠征(?)と国内動員が好調 |
| STARDOM | $15M / 22億円 | 黒字成長 | 女子プロレス界トップの収益力 |
| TNA | $12M 前後 | 均衡状態 | Anthem傘下。26年よりAMC放送 |
| DragonGate | $8M / 12億円 | 堅実黒字 | 独立系として安定した会場動員 |
| DDT/NOAH | $10M / 15億円 | 収支改善中 | CyberFight傘下。赤字幅を大幅圧縮 |
| 全日本 | $3M / 4.5億円 | 不明 | 中規模ながら動員はV字回復傾向 |
| その他* | $1M – $7M | 団体による | ROH, GCW, wXw, GLEAT 等 |
※数値は2025年〜2026年時点のWrestlenomics等の推計値。1USD=150JPYで換算。*ROHはAEWと連結。
いくつか見所をまとめてみました。
AEWは第二のONE, PFLになるか?
やはり注目されるのはAEWの財務状況です。以下の記事で論点がまとめられています。
参考:トニーカーンがアリエルヘルワニのショーに出る(2025/11/17現地時間)
参考:尋常じゃない視聴者数低迷のAEW(2025/9/3 Dynamite, 2025/8/30 Collision)
参考:AEW儲かってない(2023/11/9)
参考:AEW儲かってない:つづき(TV契約の観点から)
売上250億円とWWEとNJPWの間にあり、圧倒的な世界2位団体の地位を確立しているAEWですが、収益となるとまた別の話で、明確に損益分岐点と言われています。
これはPFLやONEとまったく同じ状態で、「大風呂敷を広げた張子の虎(砂上の楼閣)」現象がAEWにも起きているように見えます。
ではPFLとAEWはどう違うのか?
ONEChampionshipは、三者(AEW, PFL, ONE)の中で一番苦しいので、放っておきましょう。
注目されるのは、AEWとPFLの対比です。どちらも金持ち親(AEW=シャヒドカーン,PFL=サウジアラビアの富豪)のドラ息子、という立ち位置なのですが、どう区別されるでしょうか。
こうまとめられます。
✔ 「観客動員に依存せず、巨大な資本とメディア契約で運営する」という点でPFLとAEWは似てる。しかし、PFLがサウジアラビアのオイルマネーで動いているのに対し、AEWを支えているのは「テレビ放映権料(メディアライツ)」。
✔ ワーナー(WBD)との巨額契約: 2025年から始まったWarner Bros. Discovery(WBD)との新契約は、3年間で約5億5500万ドル(単年で約280億円以上)という破格の規模。
✔ AEWにとっての「商品」は、会場に来る1万人の観客ではなく、毎週TBSやTNT、そして配信のMax(HBO Max)に提供する「コンテンツ」そのもの。この放映権料だけで、選手の高額な年俸や運営費をすべて賄い、お釣りがくるレベルに達している。
✔ しかし、トニー・カーンがNFLジャガーズやプレミアリーグのフルハムを所有する大富豪一家で、彼の「ポケットマネーと、プロレス運営への趣味であり情熱」がAEWを支えているのは変わりない。
新放映権契約とは?
ただAEWがPFLとは一線を画する理由として挙げられるTV契約ですが、2024年時点のものでしょう。
参考:AEWとWBDのTV契約の話がまとまる(2024/10/3日本時間)
最近のWBD買収の件は考慮に入れられてないと思います。
参考:遂にWBD (WarnerBrothersDiscovery) が身売りをする(日本時間2025/10/22)
参考:AEWが放送局を失う?(2023/12/21)
これについては、Netflixとの競合に勝ち(そう言えるかどうかも微妙ですが)、ParamountがWarnorBros.Discoveryを買収し、恐らくは「新契約」が結ばれたことも加味されているようです。
読売新聞:パラマウントのワーナー買収、17兆円で合意…一時はネットフリックスと争奪戦 2026/02/28 11:40
・・・・・・
やはりAEW中心の話になってしまいましたが、もう少し膨らませてみたいと思います。
本記事はここまでになります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m



コメント